FXの海外口座の中でマイナス口座の概念とゼロカットについてまとめました
マイナス残高リセットは、トレードにおいてトレーダーが口座残高以上の損失を被ることを防ぐための仕組みで、多くの規制されたブローカーが提供しています。この仕組みは「ネガティブバランスプロテクション(Negative Balance Protection, NBP)」と呼ばれ、特に高いレバレッジを利用するトレーダーにとって重要なリスク管理ツールです。
ネガティブバランスプロテクションの仕組み
自動リセット機能
市場の急激な変動により口座残高がマイナスになった場合、ブローカーが自動的にマイナス残高をゼロにリセットします。これにより、トレーダーは借金を負うことなく取引を続けることが可能です。
ちなみに国内業者では強制ロスカットがあり、これは残高ゼロになった時ではなく残高がゼロになる前、例えば証拠金の20%になったら強制ロスカットとしてポジションを全決済されます。
強制ロスカットの後のマイナス額の追加入金が必要といわれますが、借金になるわけではなく、入金しないとポジションが全決済されてしまうだけです。つまり、ポジション維持したいなら入金が必要ということです。一方、海外業者の場合は、証拠金がゼロになった時にゼロカット(全決済)され、マイナス残高リセットになります。
適用条件
多くの場合、すべてのポジションが強制決済(ストップアウト)され、口座残高がマイナスになった時点で自動的にリセット適用されます。一部のブローカーでは、追加のリセット手続きやリセット申請が必要な場合もあります。
そのため、海外口座だと一定の比率ではなくゼロ時点でポジション消失するのでその分、転換利益のチャンスが多くなるという考え方です。
ボーナスやクレジットの扱い
一部のブローカーでは、ボーナスやクレジットがある場合、それらがまずマイナス残高の補填に使用され、その後残高がゼロにリセットされます。
具体的な例
例えば、口座に100ドルを入金し、高いレバレッジで取引した結果、150ドルのマイナスが発生した場合、通常はマイナス50ドルのマイナス残高になります。しかし、NBPが適用されると、この-50ドルはブローカーによって吸収され、口座残高はゼロにリセットされます。
注意点
ポジションの閉鎖
マイナス残高リセットを行う前にすべてのポジションを閉じる必要があります。未決済ポジションがある場合、リセット機能は作動しません。
頻繁なリセット要求
一部のブローカーでは、短期間に複数回リセットを要求すると処理時間が延びる可能性があります。
適用外アカウント
PAMMやMAMアカウントなど、一部の特殊なアカウントタイプには適用されない場合があります。
ネガティブバランスプロテクションを提供する主なブローカー
多くの規制された海外FX業者(例:XM, Exness, TIOmarketsなど)がこの機能を標準として提供しており、日本国内業者では規制上提供されない場合もあります。選択する前に契約内容や条件を確認することが重要です。
まとめ
ネガティブバランスプロテクションは、トレーダーが予期せぬ市場変動による過剰損失から保護される重要な仕組みです。これにより、借金を負うリスクなしで安心して取引を行うことが可能になります。ただし、利用条件や適用範囲はブローカーによって異なるため、自身の取引スタイルやニーズに合った業者を選ぶことが推奨されます。
■プロフィール
筆者:とくさん
一言:普段はカスタマエンジニアとして仕事をしています。去年初め位からFXを始めました。同時期にFXスクールに入り、基礎知識、検証を通して利益を出していましたが、最近相場環境が変動してきていたので再度検証をしたりしています。